肛門腺絞りに対する当店の考え方
いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
大切な愛犬の健康と快適な毎日をサポートさせていただく上で、肛門腺のケアは多くの飼い主様がご関心をお持ちのことと存じます。
近年、愛犬の肛門腺絞りについては様々な情報が見られ、その必要性やケアの方法に関する獣医学的な知見も日々新しくなっています。当店ではこれらの情報を踏まえ、愛犬と飼い主様にとって最善のケアをご提供できるよう、以下の考え方で肛門腺ケアに取り組んでまいります。
〜肛門腺絞りの必要性について〜
従来、多くの 「トリミング」 サロンでは、美容ケアの一環として定期的な肛門腺絞りが推奨されてまいりました。しかし、近年の研究や獣医師の見解によりますと、健康な愛犬に対して、特に症状がないにもかかわらず予防的に毎回必ず肛門腺を絞ることが、必ずしも肛門嚢炎 (こうもんのうえん) などの病気の予防に直結するわけではない、という意見もございます。
むしろ、愛犬によっては、肛門腺を絞る処置そのものが不快感やストレスの原因となったり、肛門周囲への不必要な刺激となったりする可能性も指摘されています。
〜当店の肛門腺ケアに対する方針〜
当店では、「皮膚の内側に関わる処置は獣医療行為にあたる」 という考え方を大切にし、愛犬の福祉と健康を第一に考慮したケアを心がけております。つきましては、肛門腺絞りに関しては、以下の通り対応させていただきます。
1. 獣医師の診断・指示を最優先いたします
愛犬が肛門をしきりに気にする、肛門周囲が腫れているなどの症状が見られる場合は、まず動物病院を受診し、獣医師による正確な診断と指示を仰いでいただくことを強くお勧めいたします。獣医師から治療の一環として肛門腺絞りの指示があった場合は、飼い主様を通じてその旨をお知らせいただければ、当店でも獣医師の指導に基づき慎重に対応させていただきます。
2. 漫然とした画一的な予防的肛門腺絞りは原則として行いません
グルーミングの際に、獣医師からの特別な指示がなく、愛犬にも明らかな症状 (強い張り、汚れ、しきりに気にしている様子など) が見られない場合は、積極的な肛門腺絞りは原則として控えさせていただきます。これは、不必要な処置による愛犬への負担を避けるための配慮です。
3. 愛犬の状態を丁寧に観察いたします
グルーミング時には、肛門周囲の状態 (汚れ、皮膚の状態、過度な腫れがないかなど) を丁寧に観察し、何か気になる点があれば飼い主様にお伝えいたします。
4. 飼い主様とのコミュニケーションを大切にいたします
ご家庭での愛犬の様子 (お尻を地面にこすりつける、頻繁に舐めるなど) で気になることがございましたら、ご遠慮なくご相談ください。その際は、まず獣医師にご相談いただくことをお勧めするとともに、当店としてできるアドバイスやサポートをさせていただきます。
〜飼い主様へのお願い〜
- 日頃から愛犬の様子をよく観察し、お尻を気にする行動や排便の状態などに変化がないかご確認ください。
- 何か異常を感じた場合は、ご自身で判断なさらず、まずはかかりつけの動物病院にご相談ください。
- グルーミングのご予約時やご来店時に、愛犬の健康状態や気になる点、獣医師からの指示などがございましたら、お気軽にお申し付けください。
私は、飼い主様と愛犬が安心して毎日を過ごせるよう、これからも正しい情報に基づいた適切なケアをご提供してまいります。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
犬と、人と、
ドッググルーマー 大木伸夫
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